奇形精子が存在する理由

2021-03-17

最近では婚姻年齢が遅れる晩婚化が増えていると言います。30代後半~40代で結婚するという方もめずらしくありません。子どもを授かる年齢が遅くなればなるほど妊娠しずらいということになります。そして病院やクリニックへ行くと女性だけではなく男性も性病検査や精液検査を受けることになります。

奇形精子とは

精液検査で受けてみるとちょっと怖い検査項目を発見します。それが「奇形精子」です。奇形というとなんか五体満足ではない子供が生まれてきてしまうのではないか・・という不安も抱く方もいるかもしれません。実際にお医者さんに直接聞いてみたところそのようなことはないとのこと。そしてほぼすべての男性に必ず奇形精子が含まれているとのこと。そもそも奇形精子には卵子までたどり着く能力もなく、受精させる能力もない。仮に受精したとしても奇形なのは精子本体だけでDNA情報は健全であると教えてもらいました。そんな奇形精子ですが最近では不妊の原因の半数近くは男性側にもあるとされ奇形精子が4割を超えると異常と判断され不妊の原因となるようです。

他のオスの精子同士の戦い

私たち人間はヒトになる前にチンパンジーと種が同じでした。約700万年前に枝分かれして人類となりました。つまりチンパンジーとからだの仕組みがとてもよく似ています。チンパンジーは乱婚であり、発情期ともなるとメスは数多くのオスと交尾します。メスの子宮内では精子たちが卵子の授精を目指して競争が行われています。

他オスの精子の授精を防ぐ奇形精子

一度に射精される精子は1~2億匹とされています。すべての精子が卵子を目指して泳ぐのではなく奇形精子のように形が奇形していて同じところをくるくると泳いでいたり、不規則な動きをすることで他のオスの精子の授精を防いでいるのではないかと言われています。現在人間は基本的には乱婚ではなく一夫一妻で他のオスの精子が子宮にあることはありませんが人類進化のなごりの影響なのかもしれません。